標高差が織りなす絶景ルートとして人気
磐梯吾妻スカイラインは、福島県福島市の高湯温泉から土湯峠へと至る、全長約28.7kmの山岳観光道路です。
かつては有料道路でしたが、2013年に恒久無料開放されました。「日本の道100選」にも選出されるほど景観が優れており、最高標高は1622mに達します。起点とピークで約850mもの標高差があるため、走行するにつれて目まぐるしく変化する美しい風景を楽しめるのが最大の魅力です。
麓の豊かな森林地帯を抜けると、次第に視界が開け、雄大な山並みが姿を現します。途中にあるつばくろ谷の不動沢橋からは眼下に福島盆地を広く一望でき、秋には見事な紅葉が広がります。
また、春の開通直後には、道路の両脇に高くそびえ立つ迫力満点の雪の回廊を走り抜ける爽快感を味わうことができます。
異世界感あふれる火山荒原のパノラマとして人気
ルートの中間地点に位置する浄土平は、このツーリング最大のハイライトとなる場所です。標高1600m付近に広がるこの一帯は、火山ガスの影響で草木が生えない荒涼とした大地となっており、針葉樹林とのコントラストが異世界のような特別な雰囲気を醸し出しています。
吾妻小富士を背にして火山荒原を真っすぐに貫く道路は、まるで海外の荒野を走っているかのような錯覚を覚えるほどのダイナミックな景観です。浄土平には広大な有料駐車場が整備されており、レストハウスでご当地グルメを味わうことができます。
さらに、日本一標高の高い場所にある公設天文台も隣接しており、夜間通行止めが解除される5月中旬以降の開催日(例年水・土曜など)には、美しい満天の星空を観測することも可能です。バイクを停めて、火口周辺の散策や大自然のパノラマをじっくりと堪能してみてはいかがでしょうか。
渋滞回避が必須のツーリングルートとして有名
国内屈指の人気を誇る絶景ロードであるため、観光シーズンには全国から多くの車両が訪れます。
特に紅葉の見頃となる秋や大型連休中は、浄土平の駐車場を先頭にして数キロメートルにも及ぶ激しい渋滞が発生することがあります。混雑を避けて快適なワインディングを存分に楽しむためには、午前中の早い時間帯に到着するスケジュールを組むのがおすすめです。
また、例年11月中旬から4月中旬までは積雪による冬期通行止めとなります。春の再開通直後であっても、路面凍結の恐れがあるため夕方から翌朝にかけて夜間通行止めが実施される点に注意しましょう。
さらに、一部区間では火山性ガスが発生しており、濃度によっては急遽通行規制が行われる場合もあります。事前に最新の道路情報をしっかりと確認し、安全な速度でツーリングをお楽しみください。
