震災の傷跡も残る絶景ポイント阿蘇
九州のちょうど中央に位置していることから、ヘソとも言われることがあるのが阿蘇山です。
阿蘇山は九州最大の山麓であると同時に日本でも有数の活火山で、これまでも何度も大きな噴火を起こしています。
火山の噴火にもいくつか種類があり、今後阿蘇山で起ることが予想されているのがその中でも特に規模が大きくなる「カルデラ噴火」というものです。
これまでの長い歴史の中では阿蘇山は過去4度のカルデラ噴火を起こしており、今後もまた何らかのタイミングで起るだろうということが世界的に研究されています。
阿蘇山の山頂からは煙が立ち上り、周辺には大きな火山口が見られます。
阿蘇山周辺のツーリングにおいてはそうした大自然の大きさを感じることができるところが魅力と言えるでしょう。
阿蘇山へのツーリングルートとしては、福岡を経由する方法と、大分県を経由する方法とがあります。
関東圏から訪れる人の多くは空港便の多い福岡に向かい、そこから南下をするように阿蘇方面を目指します。
関西圏もしくは四国方面在住の人の場合、船便が大分県別府港から出ているのでそちらからやまなみハイウェイを経由して熊本県に入るという方法が取られます。
ただし熊本県では震災によりいくつかの道路が通行止めになってしまっているため、より確実にツーリングをするなら大分からのルートにした方がよいかもしれません。
やまなみハイウェイから見える阿蘇の景色
大分県の有名なツーリングロードであるやまなみハイウェイからは阿蘇方面の景色を見下ろすことができます。
このとき特に見てもらいたいのが、かつて阿蘇を代表する観光名所であった「ラピュタの道」です。
ラピュタの道とは熊本県の阿蘇谷から外輪山までを結ぶ阿蘇市道狩尾幹線のことで、在りし日にはちょうど空中でUターンを描くかのような景観で有名でした。
しかし平成28年の熊本大震災によりこのラピュタの道は大きく崩落をしてしまい今も普及がされないままになってしまっています。
現在も完全に普及されるかどうかは不透明で、仮に通行ができるようになったとしても以前までの景観を完全に取り戻すことはできないでしょう。
そこでぜひツーリングルートに加えてもらいたいのが阿蘇山周辺のミルクロードで、ラピュタの道直前まで近づくことができるだけでなく、阿蘇周辺の高山地域に並ぶ山々と低く見える雲の景色が見られます。
時間に余裕があるなら立ち寄ってもらいたいのが「阿蘇ネイチャーランド」で、こちらは阿蘇をアウトドアスポーツを通じて体験してもらおうという施設となっており、パラグライダーや熱気球、ポッカールなど珍しいスポーツに挑戦をすることができます。