首都圏で最も標高の高い都市・秩父
埼玉県秩父市は東京都に隣接する埼玉県を代表するツーリングスポットです。
ただし隣接しているといっても県境が面しているのは東京都の奥多摩町で、街全体が大きな山岳地帯の中にあります。
それが一番よくわかるのが市役所のある場所の標高比較データで、さいたま市や蕨市などが標高0m付近にあるのに対し、秩父市役所のある場所は250m付近にもなっています。
これは首都圏内では最も高い位置にあり、さらに街中を離れた山の方に向かえば周辺には数多くの山々が連なっています。
秩父市内の中心地は秩父盆地の真ん中になっており、市内を訪れるためにはどのルートを通っても必ず峠道があります。
都内からの距離は比較的近いのに対し、雄大な山麓の景色が見られるスポットということでライダーからの人気は高く、週末日帰りツーリングとしてよく利用されています。
山道走行を純粋に楽しみたいという人におすすめしたいのが秩父市内から群馬県に向かって延びている国道299号線です。
秩父市から群馬県に入る間にあるのが小鹿野(おがの)町で、こちらはオートバイによる町おこしを目指しているということもありかなりバイクライダー向けスポットが充実しています。
道路環境もよく珍しい絶景を見ることができるスポットも多いので狭山市~飯能市あたりからまっすぐ目指して秩父を経由するルートをとるのがよいでしょう。
ループする不思議な橋「雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし)」
秩父に来たならぜひともバイクで通ってもらいたい道として「雷電廿六木橋」があります。
こちらは秩父市西部にある滝沢ダムに向かう途中にある橋で、全国的に非常に珍しいループ形状をしているところが特長です。
滝沢ダムからは都内にまで至る荒川が接続されているのですが、この川の上をちょうど円を描くようにして橋が敷かれています。
遠くから見るとまるでジェットコースターのようなアトラクション風な雰囲気のある橋で、バイクで走行すると大きなカーブを描きながらダムと川の風景を眺められます。
すぐ近くにある滝沢ダムからはこの橋の全景を眺めることもできるので、走行したあとにその姿を改めて見るとかなりインパクトがあります。
地図で確認してみても道路が一回転して丸くなっている様子がわかるので、出かける前にはちょっとネットもしくは道路地図で確認してみてください。
なおこの雷電廿六木橋ではカーブもそうですが傾斜もかなり急に作られていることから制限速度は30km/hまでと厳しく制限されています。
走行をするときにはエンジンブレーキをしっかり使い、景色に気をとられてスピードが出すぎないように十分に注意をしながら通行しましょう。