関東屈指のツーリングスポットの走り方
群馬県と長野県の県境には浅間山麓という非常に大きな山地が広がっており、その裾野部分には軽井沢や嬬恋といった有名観光地が存在しています。
群馬県嬬恋村は群馬県の西端に位置する内陸の村で、夏場の冷涼な気候から避暑地として全国から利用をされており、気候風土を活かした高原野菜の出荷場所としても有名です。
観光名所として全国的な知名度のある嬬恋村は非常に道路環境もよく、夏場のシーズンともなるとかなりたくさんの交通量が主要道路で見られます。
もう少し西に向かえばそこはもう長野県ということもあり、同じくドライブの名所として知られている菅平高原などに向かうときのルートとしても使用されます。
そこで通好みをするツーリングスポットとしておすすめをしていきたいのが「浅間山麓広域農道」こと「嬬恋パノラマライン」です。
「嬬恋パノラマライン」などという名称を耳にするとまるで長野県の「ビーナスライン」のような観光向け有料道路のように思えてしまうところですが、実際はそうではありません。
もともとが広域農道として作られたものなので道路周辺には高原野菜を栽培する畑が延々と広がっており、遠景に見える浅間山を望みながらの走行となります。
まるで北海道のような長くまっすぐな道が続く
この嬬恋パノラマラインは、峠道のイメージが強い群馬県において非常に珍しいまっすぐに切り開かれたロケーションとなっています。
国道や県道ではないというところもまたポイントで、整備状況はよいものの一般的な観光ルートとはなっていないことから、他の観光客の車輌によって起る渋滞に巻き込まれることがあまりありません。
信号がなくまっすぐにつづいていく道の景色はまるで道央の道路のような錯覚を覚えてしまうほどで、関東ツーリングではぜひおさえておきたい場所といえます。
道は北側ルートと南側ルートの2つがあり、どちらの道からも独特の風景を見ていくことができます。
すぐ近くを万座ハイウエイや鬼神ハイウエイが走っているので、途中で寄り道ツーリングとして走ってみるというのもおすすめです。
浅間高原のツーリングを楽しんだあとはちょっと北上すればすぐそこは草津温泉で有名な草津町になります。
草津方面に向かうなら嬬恋パノラマラインから接続される日本ロマンチック街道を使用すればまっすぐ到着をすることができるのでその点も考えつつルートを組んでみるというのも面白いでしょう。
温泉好きの人なら草津温泉だけでなく長野方面に向かう道路の途中にある鹿沢温泉に立ち寄ってみてもよいかもしれません。