国土交通省が高速料金値下げを検討

高速道路で料金を払う時に、いつも感じられるのがバイクは車と比較すると料金が高めだということです。
高速道路の料金は車の大きさによって設定されており、普通車を1とした場合には軽自動車が0.8、中型車が1.2、大型車が1.65、特大車は2.75と比率が決められています。
ですから、普通車の料金が1000円の区間だと中型車の料金は1200円、大型車なら1650円ということになります。

バイクのライダーが疑問に思うのは、2輪車も軽自動車と同じ0.8の比率になっていることです。
バイクは最大でも2人乗りまでしかできないのにも関わらず、軽自動車と同じ扱いを受けているため、高速道路料金がなんとなく割高の感じがします。
NEXCO中日本(中日本高速道路株式会社)によれば、二輪自動車は車体は小さいと言っても軽自動車と同様に一車線を占有して走るので、軽自動車と同じ料金であることは妥当だと説明しています。

ところが、このバイクの高速料金に関して、料金を引き下げる案が自民党オートバイ議員連盟と自民党二輪車問題対策プロジェクトチームによって検討され始めました。
軽自動車と同じ0.8ではバイクに対する負担が大きすぎるため、0.5まで比率を下げようという案が出されています。
バイクの高速料金を値下げすることにより、バイク市場を活性化させ、高速道路の利用も増やそうという目論見が料金値下げ案の裏にはあります。

ツーリングプランの一環

ライダーは土日祝日に高速道路を利用することが多いので、新たなツーリングプランの一環として値下げが実現されることが考えられます。
ツーリングプランというのは、ETCを搭載している車両なら最大で半額近くの割引が適用される、期間限定のサービスのことを言います。
事前登録をしておけばETCマイレージが適用され、かなりお得な料金で高速道路を利用することができるようになります。

ツーリングプランでは、最大で2日間(あるいは3日間)、対象エリアの高速道路を定額で自由に乗り降りすることができます。
週末を利用して泊まりがけのツーリングに出かけることが多いライダーにとっては、非常に有用なプランと言えるでしょう。
ツーリングプランの中には夜間割引や休日割引が適用されるものもあり、一部のライダーの間ではかなり人気がありました。

バイクの高速料金に関しては、2021年4月から新料金プランを実施するための調整が行われています。
新しい定額割引のツーリングプランが実施された場合でも、これまであったツーリングプランは続けて実施されるということですので、ツーリングに出かける機会が増えるかもしれません。