マスツーリングに最初に参加するときの注意

バイクバイクに乗り始めたなら、やっぱりどこか遠くまで出かけてみたくなるでしょう。
しかし周囲にバイク仲間がいない人の場合には、自分ひとりで遠出をするというのはちょっと思い切りが必要です。

将来的には一人旅をしてみたいという人も、まずはツーリングをするときの心がけやマナーを学ぶためにベテランライダーさんが同行してくれるマスツーリングに参加をしてみるのがおすすめです。

ちなみに「マスツーリング」というのはバイク用語で、大勢でツーリングに出かけることをさします。
反対に一人だけで出かけることを「ソロツーリング」といいます。

マスツーリングは大学のバイクサークルなどでは頻繁に行われているイベントですが、社会人であっても案外多く募集されているので気軽に近くのものに申し込みをしてみるとよいでしょう。

よくあるのがバイク販売店や修理工場、ショップなどで募集をしているというケースで、個人で営業されているお店などでは店主が自らリーダーになって初心者向けマスツーリングを開催していたりします。

最近ならSNSで身近で興味を持っている人を探すこともできるとは思いますが、できれば事前にどういったメンバーが来るかを知っておく意味で実際のツーリング前に顔合わせができるサークルに入った方がよいでしょう。

初心者に気を使ってくれるところを探す

マスツーリングの仲間と事前に顔合わせをしておくということは実はツーリングを成功させるために非常に重要な事項です。
というのも個人的に集まった集団の場合には、陣頭指揮をとってくれるリーダー的存在がおりませんのでどうしても走行ペースが運転上級者の方に合わせがちになってしまうからです。

実際にマスツーリングに参加して失敗したと思っている人の意見を聞いてみると「自分はゆっくりしか走れない初心者なのに、周囲がどんどん飛ばしていって疲れた」といったケースがあります。

そもそもそうした周囲のペースに合わせられない人はマスツーリングに参加すべきではないと思うのですが、ライダーさんの中にはわざわざ初心者に自分の運転技術を見せつけるためにそうしたツーリングに参加する人もいるようなので、そうしたことがないように初心者への対応は聞いておいた方がよいかもしれません。

それともう一つ忘れてはいけないのが、マスツーリングは自動車を運転する人から見て邪魔に思われることが多いということです。
単独でもバイクがチョロチョロと道路脇を走行するのは自動車運転者にとっては負担なのですが、それが集団ともなると追い越しや対向車とのすれ違いのときの緊張感になってきます。

マスツーリングこそライダーとしてのマナーが問われる場面ですので、十分気をつけて周囲の迷惑にならないようにしましょう。